県産材について

信州の家は、信州の木でつくる

『地産地消』や『身土不二』といった言葉であらわされるように、その土地で収穫されたものをその土地で消費するということは、人の心や体、それを取り巻く環境にもよりよい影響を与えるといわれています。本来は食に関して使われている言葉ですが、人の暮らしの柱となる衣・食・住すべてにつながる大切な思いであると考えています。

信州の厳しい自然の中で育った木は、その風土に合わせて成長をしています。木は家に姿を変えてからも生き続け、信州の四季や気候になじんだ最適な住まいを提供してくれます。家もまた食と同じように、その土地で生まれた木をその土地で使うことによって、木の持つ利点を最大限に生かすことができるのです。信州に暮らすわたしたちが信州の木で家を建てることは、自然とともに生きることであり、豊かで快適な暮らしを営んでいくための大きな一歩です。

木の家を選ぶということ

木の家は、体にも心にもやさしい

木の優れた特性

木の優れた特性

木に包まれた空間に足を踏み入れると、やさしさやあたたかさを感じることはありませんか?美しい見た目やなめらかな手触り、柔らかさは木が持つ特性のひとつですが、実は見えないところでも優れた効果を発揮しています。木は木材になってからも生き続け、呼吸をしているため、調湿性や脱臭性に優れ、一年中快適な住まいを提供してくれます。また、遠赤外線効果によって心身をリラックスさせるはたらきもあります。

安心・安全な県産材

木の優れた特性

どのような土地でどのように育ったのかわからない輸入材に頼るのではなく、産地のはっきりした県産材を使うことは大きな安心につながります。過剰な防腐剤や防虫剤も必要ないため、アレルギーやシックハウス対策など健康に配慮した家づくりをすることができます。

強くてやさしい、信州の木の家

人に個性があるように、木にもそれぞれ違った特性があります。家の土台や構造部分、床や壁など、木の種類によって使う場所を変えるだけでなく、材料一本一本、一枚一枚の素性を見極め、適材適所に使い分けていきます。木がそれぞれの役割を果たすことで、木の表情を楽しんだり、強度を保ったりすることができるのです。

今と未来の環境を守るために

木は成長する過程で光合成を行い、温暖化の原因といわれる二酸化炭素を吸収し続けます。長い年月をかけて蓄積された二酸化炭素は、木が家に姿を変えてからもそのままの状態で閉じ込められています。これは「二酸化炭素の固定化」と呼ばれ、蓄えている二酸化炭素分を空気中から減らすことができるという考えです。また、輸入材は運搬などに莫大なエネルギーが使われますが、地元の木材を利用すれば、環境への負担を大きく減らすことができます。

木の家は森と暮らしを豊かにする

日本の国土の約7割は森林です。しかし、残念なことに日本の森林は荒廃し、林業は衰退の一途をたどっています。大きな災害や気候の変動からわたしたちを守ってくれる森林をよみがえらせるためにも、早急な森林整備が必要です。木を伐り、新しい苗を植え、豊かな森を再生するために、わたしたちができること。そのひとつが木の家を選ぶということです。木は、その端材も薪などとして再利用することができるほか、再生可能な木質バイオマスとして有効利用することができます。木の家をつくることは、環境にやさしく無駄のない、循環型社会をつくることでもあります。

信州で育った「県産材」

カラマツ

県産材 カラマツ

長野県内にもっとも多く生育している針葉樹。強度が高いため、構造材として使われているほか、壁板や床板にも利用されます。木の中心部である心材は赤色で辺材と呼ばれる外側は白色をしています。時間が経つほど色合いがはっきりしてくるのが特徴です。

ヒノキ

県産材 ヒノキ

中信以南の木曽谷や伊那谷に多く、独特のツヤと芳香、やさしい色合いが特徴。加工性、耐久性に優れているため、あらゆる部材として利用することができます。ヒノキの芳香成分にはリラックス効果や抗菌作用、ダニの繁殖抑制効果があることが知られています。

スギ

県産材 スギ

まっすぐで柔らかく加工が容易なため、建築用材として幅広く利用されています。木目がはっきりしていて美しいのも魅力。ヒノキと同様に抗菌作用があり、心地よい香りには脳の血流を促進したり血圧を下げる効果もあるといわれています。

アカマツ

県産材 アカマツ

幹がまっすぐではないので扱いにくいといわれることもありますが、その独特の曲がりを生かして昔から梁として利用されてきました。家のアクセントとしてもおすすめです。

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