建築家とつくる家
ジーファクトリー建築設計事務所
渡辺 ガクわたなべ・がく
Gaku Watanabe
1971年 | 岩手県盛岡市生まれ |
---|---|
1993年 | 東京デザイナー学院スペースデザイン科卒業 |
1993-2007年 | 瀬野和広+設計アトリエ勤務 - 木造軸組を中心に様々な建築に携わる - 現場担当プロジェクトは40数件以上 |
2007年 | g_FACTORY建築設計事務所 開設 |
2009年 | 第3回トステム設計コンテスト・審査員特別賞 受賞 (「Gallery-K & house」) |
2011年 | 第43回中部建築賞 受賞 (「外の部屋がある処」) |
2013年 | 2013ビフォーアフター大賞 「空間アイデア部門」1位 受賞 (「孫がおびえる家」) |
Message
設計力=設計の力
家を建てる皆さんの個々様々な要望を深く引き出し、それに応えることのできる柔軟対応力。
望まれる自由度の高い住空間を設計できる発想力。
建物全体をコーディネートできる提案力。
建築家「渡辺ガク」さんはこの3つのチカラをバランス良く発揮し、日本各地で活躍されています。
弊社は縁あってガクさんとは10年来のパートナーとして、これまでこの諏訪の地において、新築・リフォームを問わず10棟ほどを「建築家と建てる家」として施工しております。
諏訪における家づくりは実績も十分で、大変信頼を寄せるとともに、将来が楽しみな建築家であると確信しています。
モデルハウスcoing 1棟目
「光と風をまとう家」
Coing(コアン)の語源は、「花梨」のフランス語です。
諏訪の市木である花梨は寒さに強く、春には5枚の花弁からなる可愛らしいピンクと白の花を咲かせます。小庵(コアン)は、花梨のような小さなやさしさ(Compact)と光と風あふれる庵(Simple&Modern)をコンセプトに誕生しました。
木のもつ暖かさが心地よく、その質感は強さとやさしさを醸し出しています。
木材は、住む人の安全と健康を考え、長野県の木材を使用。
間仕切りを極力抑えたレイアウトは、外からの光と風、人のぬくもりを充分に感じることのできる空間に設計しました。
モデルハウスcoing 2棟目
「繋がりの家」
1棟目のCoing同様、県産材の自然素材をふんだんに使いつつ、新しいコンセプトを付加した、これからの「暮らし方」を提案しています。
またこの家は「繋がり」という言葉をキーワードに設計しています。人と自然、家族と社会、内部と外部…などこの家を通して様々な繋がりを促す場所や仕掛けを設けています。
現代のネット社会では、架空のモノやコトと安易に繋がることが出来ます。
しかし、もっと体感できる繋がりがこれからの暮らし方には必要だと考えます。その、「繋がり」づくりのキッカケがこの家には沢山盛り込まれています。
陽だまりの場所、優しく家中を通り抜ける風、木の香り、家族の笑い声…「繋がりの家」は、そんな日常にある当たり前の心地よさを感じてもらえる家、住まう人のライフスタイルに合わせて暮らせる家として提案をしています。
「Rayon(レイヨン)の家」
諏訪湖のほとりから少し上がった角地にこの家はあります。その角地の特性をそのまま活かすように、建物はアールとして道路(街)と連続させています。
Rayon(レイヨン)とは2つの意味を持ちます。英語ではレーヨン(人絹)、フランス語では半径(アール)の意味です。レーヨンのようにやわらかく、そして緩やかなカーブを描きながら、ここに住む家族をやさしく包み込みます。もちろん、室内には県産材の無垢材を使いながら安全や健康に配慮しています。3次元に折り曲がるアール階段がこの家の特徴です。
「下諏訪の蔵ベーション」〜明治の蔵リノベーション〜
棟木に刻まれた明治38年の墨文字・・・
今から100年以上前に建てられたその蔵は、庭の木々の中、ひっそりと、そして控えめに建っていました。建坪10坪の土蔵作り2階建ての蔵。この蔵を、お菓子作りの場や、ギャラリーや、ゲストハウスであったりと、開かれた場所にする事を望まれておりました。その100年以上経つ蔵のエネルギー、技術や歴史に対して敬意を払いつつ、懐古主義過ぎず、新しい空気を吹き込みました。
外観は周辺環境を考慮し、極力現況を維持しながら街並みに配慮しています。内部は基本的断熱性能をアップしながら現代のテクノロジーを用いています。蔵特有の薄暗さや空気感を残しつつ、2階は一転明るく開放的なインテリアに一新しています。持ち出しのスチール階段を用いる事で、蔵という重厚な存在感に対比するように、軽さや現代性を表現しています。この懐かしく新しい蔵ベーションを終えて、これからまた100年先の新しい時代へ継承されていく事を願って・・・。
「Bonheur」 〜治療院併用住宅〜
3世代が共に住まうこの家は、核家族にはない喜びがあります。世代で住まう事の大切さを子供達が学ぶことができます。光と風が溢れる家で日々小さな喜びを発見してほしいと思っています。また治療に来られる患者さん達に、家の様な温かさや安らぎを感じてもらえる様に自然素材を多く使用しています。そこでカラダだけでなく、ココロも治癒される喜びを感じてもらいたいと思っています。
街に対して開いている治療院とプライバシーを確保した住宅を両立するため、コの字型の配置計画としています。治療室は平屋として圧迫感を抑えながら全面スギ板張りとし、街に対し視覚的柔らかさも感じてもらえるよう配慮しています。鉄の窓枠の経年変化と共に、時の経過を楽しめるのもこの建築の特徴です。1.8m張り出した2階部分がこの建築のアイコンとなる様デザインしています。
街や人と繋がりながらこれからさらに喜びを与えられる建築となる事を願い、フランス語で幸福・喜びという意味の「Bonheur(ボヌール)」と名付けられました。